10月11日

ぬら孫ゲームレポートです。

氷麗編。

まさかまさかの、土蜘蛛にリクオさまが敗れた後からスタート?!

でしたよ???!!!




うわあそれってアレでしょ、氷麗さん的に絶望レベルMaxで闇堕ちしちゃいそうなアレでしょ!リクオさんがやられちゃったときに一人で土蜘蛛に立ち向かって行ったあの氷麗さんはもうほとんど狂気だった。
えええもしや闇堕ちしそうな氷麗さんが、ふらふらと京の街を出歩いて問答無用で陰陽師も妖怪どもも凍らせてしまう鬱ストーリーか!
と、一瞬で起承転結が整った木公の鬱ストーリーテラー的脳味噌がはじき出したエラーだらけの計算はもちろん外れ、実際はどういう話かといいますと。










雪女の《畏》で土蜘蛛を魅了した氷麗さんが、

《虜》になった土蜘蛛を従えて京都を練り歩き、

ばったばったと京妖怪たちを叩きのめすお話になりそうです。










………すげえ。すげえよ雪女って。

いや、もともとそういう妖怪なんかなって思って書いてたけど、オフィシャルさすがだよ、土蜘蛛を《魅了》できたらとか考えなかったよ盲点だったよ!!
すっかり氷麗さんの《虜》になった土蜘蛛ったら、手始めに、「生け贄ならば羽衣狐さまに献上せよ!」と氷麗さんを奪いにやってきた鬼童丸さんを、張り手一発で滅しちゃったよ!

や、実際は、

鬼童丸「その女を生け贄にするのなら早く羽衣狐に献上せよ」→土蜘蛛「献上なんかするかよ、こいつは奴良リクオのエサだ」→鬼童丸「面倒ごとを抱え込むな。そやつは斬る!」→氷麗「黙って斬られてなんてやるもんですか!」→土蜘蛛「こいつは大事なエサだ、てめぇがそのつもりなら、やるかよ鬼童丸」

こうしたいきさつがあったんですけどね。
成り行きで土蜘蛛さん、すっかり裏切りモン。

そして第三者の目から見ても、奴良リクオのエサ=氷麗、だそうですよ。
うん、そこ合ってる。

つららん。主、まっしぐら。

キャッチコピー、合ってる。









さて、土蜘蛛を《虜》にせしめた我等が雪女、つらら姐さん。
土蜘蛛があれと戦いたい、これと戦いたいとわがままを言うので、つきあうふりをしながら、隙を見て逃げ出すことにいたしました。

いや、土蜘蛛がリクオ様専用プライスレスエサを逃がすわけがないので、逃亡は失敗。
なりゆきで茨木童子・狂骨娘・しょうけらをばったばったと下してしまい、

「ああ、つまんねーな。次は奴良組か、それとも陰陽師どもか」

と鼻をほじりはじめた土蜘蛛に、氷麗姐さん、はたと我に返ります。
自分が土蜘蛛を《虜》にした自覚なんぞこれっぽっちも無い氷麗さんなので、一か八かで、

「あら、羽衣狐と闘うなら、早いもの勝ちよ?貴方、強い相手と闘いたいんじゃないの?」

なーんて言っちゃうんですよ。



虜脳としてはですよ、

「奴良組?陰陽師?それより羽衣狐の方が強いに決まってるじゃない。私、強い殿方が好きなの。あなたがぼやぼやしてたら、私のリクオさまが羽衣狐さまをとっととやっつけちゃうに決まってるんだから。そうしたら、貴方なんてポイよポイ」

と、変換されるに決まってるじゃないですか(嘘)



氷麗さん、「羽衣狐を倒した後、そこでリクオ様を待つの。そうすれば、あなたは羽衣狐とリクオ様と、二人と闘うことができるわ!」というのは、「こいつは、ばとるまにあっていう奴に違いないわ。それじゃあ、戦いの場があればあるほどそちらの道を選びたがるはず!」と頭を使ったに違いありませんが。

虜脳としては、「羽衣狐、魑魅魍魎の血族、二人を倒せないようじゃ、貴方の力なんてたかが知れたものね、フン」と、変換されるに決まってるじゃないですか(嘘)



いや、そんな高飛車な氷麗さんが、次々《虜》を増やすような話はどこかに転がってませんか無いですかそうですか頑張って書きます主に三千世界で。



さて、氷麗さんの提案に土蜘蛛さんから一言。



「なるほど、おもしれーじゃねーか。………気に入ったぜ。(ぽっ)」

はい、ぽっ、は嘘です。
ぽっ、となってたのは木公です。

もうね、やばいの。氷麗さんモード。
氷麗さん、アクション中に体勢崩したり「はわわわっ」って言ったり、かと思えば「風声鶴麗ッ」とか冷えた声出したり、ああもう、一粒で二度美味しいのはリクオさまばかりではありません、この雪ん娘はめちゃ美味しいじゅるりじゅるじゅる。



氷麗さんは、「土蜘蛛と羽衣狐の相打ち」こそが本命のようです。
「そうすれば、リクオ様をお守りすることができる……!」
………なんだこの健気娘は。
もうね、リクオさまは再会したら氷麗さんを膝にだっこして、よしよしって頭ナデナデしてあげたらいいと思うよ。いつも甘えてばっかりなんだから、たまには甘えさせてあげたらいいと思う。いや、むしろ氷麗んの場合、リクオさまに甘えてもらう方がご褒美なのか。



さて、氷麗さんの目論見通り、羽衣狐と闘ってくれた土蜘蛛さん。
しかし、二人のあまりの《畏》の強さに、途中で戦線離脱。
自分の非力さを省みて、これだからリクオさまをお守りできないんだと嘆くわけです。
切ないですね、悲しいですね、かわいいですね。
いや、あの二人が規格外なのであって、氷麗さんは充分、強いと思うんですけれど。元々が若様の守役だったわけでしょ。
たとえば戦国時代とかでも、若様の幼少期のお守役なんて、長じた後は若様から離れて、若様の奥方様の側仕えをしたりするもので、若様について戦いに行ったりしないよ?!氷麗さん強いんだよ、安心して?!
と思うんですが、氷麗さんはああいう子なので、「ううう、氷麗の弱虫毛虫いじけ虫〜ッ、り、リクオさまあぁ〜ふえぇぇーんっっ」なんて泣きながら京都の街をさまよったりしちゃうわけですよ。




そこで、黒田坊登場。

氷麗さんとの再会を喜びつつ、



「お主、まさかとは思うが、奴良組を裏切ったわけではあるまいな………?」



んなわけねーじゃん。
氷麗さんも必死に言い募り、黒田坊は最初から本気で疑ってたわけじゃないらしく、



「まことしやかに噂が流れているのだ。リクオ様に重傷を負わせた憎き土蜘蛛、その片腕として暗躍しているのが、捕まったはずの雪女だ………とな。そういう噂が回っていることだけは、心しておけよ」



との事です。

いや、ちょっと待ってくださいよエロ田坊さん。



その噂って。



リクオ様ももしや、ご存じなわけで??!!



ああああああそれ切ないいいいいい。
リクオ様的に色々ショックだと思うううううう。
まさか氷麗に限って、と、思いつつ、自分を助けるためなら手段を選ばない氷麗も知っているので、土蜘蛛に寝返る振りをしてるんじゃないかとか、もしや土蜘蛛の元で生き延びるために《誓い》をたてさせられたんじゃないかとか、だったら今後氷麗は、京妖怪として生きていくしかないのか、自分の前に立ちはだかるのか、いや、そうなったとき彼女はどうするのか………昔、雪の中に消えてしまったという、雪女の昔話を思い出したりして………はっきり言って「《鬼纏》どころじゃねえんだよ!!!!」って事になりはしませんか。



そんな修行中のリクオ様がどうなってるかはさておき、氷麗ストーリーは黒田坊を従えて続きます。
陰陽師たちが封印を次々施しているというので、まず相克寺に向かうことになりました。

そこで、鏖地蔵にまたも体を乗っ取られた秋房が立ちふさがる!
妖怪は黒、だから滅する!という秋房さんの立ち絵、ふつくしい。




秋房さんと闘うことになってしまい、なんとか雪女を疑う心につけ込んだ鏖地蔵ともども撃退するも、秋房さんは重傷を負う。
そこにゆら&竜二が最悪のタイミングで到着。




「秋房義兄ちゃんに重傷を負わせたんは、あんたか!……これは、奴良くんへの裏切りにもなるで!」




うわああああああ。
これやっぱり鬱ストーリーだよ、氷麗さんもうきっと泣きそうだよ、必死に違うって言うんだけど陰陽師ども、聞く耳持たずだよ。「どうしてこんな事に……!」って、泣いちゃうよ溶けちゃうよ、誤解が溶けても氷麗さん、きっと恥じ入って、良くて里に帰っちゃうか、悪ければ消えちゃうよきっと。

いやいや。

氷麗さんはリクオ様を未来永劫お守りすると決めた、雪女。
一時の恥なんてものともせず、「このまま話していても信じてはもらえない、けれどこれ以上陰陽師を傷つけるわけにはいかない」という理由から、逃亡の道を選びます。
しかし相手も妖怪退治のプロ。
追いつかれてしまった氷麗さんは、ゆらと退治する道を選びました。

ゆらや竜二相手に負けているようでは、羽衣狐や土蜘蛛を相手に、戦えるわけがない。
逃げてばかりいてはだめだ、リクオ様をお守りするためには、立ち向かわなくては!と。
健気だ。
この娘をヒロインと言わずして、誰をヒロインと言うのか。



そんな健気な氷麗さんですが、ゆらには信じてもらえません。

無理もありません。
真の勇者は真実を見抜く慧眼を持っているものですが、ゆらはまだそこへ至るほどの経験を積んでおりません。まだ勇者候補生なのです。
一度は氷麗さんに倒されたゆら、納豆小僧曰く「もう死んでいてもおかしくない」傷を負いながらも立ち上がります。
こちらは健気というか。

「バカな、奴め、戦闘力があがったぞ……?!」
「スカウターが、壊れた……?!」
「……なんだ、この小宇宙は。奴はたしかに倒したはず……?!まさか、これは、《第七感》……?!」

という、WJにおける主人公が強くなる王道展開につながる前触れのような気がします。
つくづく、ゆらは勇者です。主人公です。

そんな勇者の前で、魔王の側近たる氷麗さん、ピンチです。



そこへ。



「おいおい、なにを味方同士で争ってやがる、いい加減にしねぇか」









魔王様キターーーーー!!ヽ(゚∇゚(゚∇゚(゚∇゚o(゚∇゚)o゚∇゚)゚∇゚)゚∇゚)ノ !!










修行を終えたリクオ様がいらっしゃいました!
皆の者、頭が高い、控えい、控えい!!!!!

やー………リクオ様(夜姿)って、美しさに魅了されるあまりに忘れそうですが。

悪人顔だよね。

いえ、魔王だから仕方がありません。
その魔王様は側近を信じてくださるのでしょうか?!

氷麗さんを信じるために「オレと闘ってみろ」とかいう展開だったら私、その場で電源落とすぞゴラァと思っていたのですが。

大丈夫、このゲームは安心の、リクつら設計です。

その雪女は裏切っただの、京妖怪と組んで京都を荒らし回っただの、秋房を怪我させたのと、言われても仕方ないんですけど責め立てるゆらちゃんの話を聞いた魔王さま(修行の成果でレベル2に上がりました)、









「おい氷麗、お前、オレへの忠誠は変わってねぇんだな?」









との仰せ。









「もちろんですリクオさま!」
よしわかった(即)」









………魔王さま、さすがです。
ハナっから疑う気ゼロです。
そりゃそうだ、魔王さまのこれまでの人生、おはようからおやすみまでと、おやすみからおはようまでの間、全部全部氷麗色だったんですもの。

自分を裏切るなら、とっくに命とられてるってのを、よくご存じです。

むしろ氷麗さんを、「よく土蜘蛛のもとから逃げ出せたな」と誉めてつかわします。
なんの変哲もない立ち絵のはずですが、木公の脳味噌の中ではすっかり密着状態&頭ナデナデです。ほっとしている魔王様がどことなく残念そうなのは、「土蜘蛛に捕まっている氷麗さんを救い出すオレ的真骨頂イベントフラグ」が失われてしまったせいでしょう。

さて魔王さま、

「オレへの忠誠がかわってないなら、氷麗、オレに身も心も預けてみな!」

と仰せ。いきなり鬼纏。
これは良い判断ですよ、リクオさま。
最初から氷麗さんを疑っていないにせよ、自分が氷麗さんを鬼纏えるということこそ、氷麗さんがリクオさまを裏切っていない、なによりの証拠です!



氷麗さんも、「あんなに小さかった背中が、こんなに大きくなられて……」と嬉しそうです。



これでようやく氷麗さんを信じる気になったゆらさん、リクオさんと再び肩を並べて、決戦の弐條城へ!



ところで、「手を携えて戦いに赴く」という表現はリクオさんと氷麗さんに使いたい表現ですが、「肩を並べて戦いに赴く」はどちらかと言うと、リクオさんとゆらさんな気がします。
氷麗さんがリクオさんと「肩を並べる」のは、平和な場面で、屋敷の縁側に腰掛けて茶でも飲んでるときっぽいなと。氷麗さんとリクオさんが戦いに赴くときは、氷麗さんはリクオさんの後ろを守るために三歩下がっているか、リクオさんが氷麗さんの手を握っているような気がします。

ゆらさんは、リクオさんにそういう遠慮がないので、リクオさんが階段を三段とばしで駆け上がっている横を、式神使って五段飛ばしで駆け上がろうとし、リクオさんも、そうか遠慮しなくていいのかと思い直して、ペースをあげる、みたいな感じがします。
リクオさんがベホマズン(回復)を使い、ゆらがギガデイン(防御力無視全体攻撃)を使うとかだと、パーティとしてすごくバランスが良いんじゃないかな。
そして氷麗さんがフバーハ(バリア)。



さて弐條城ではすでに、羽衣狐さんが土蜘蛛さんに下されておりました。
ほほう、ということは、このルートではラスボスは土蜘蛛かね?

その土蜘蛛さんは、氷麗さん&魔王様&勇者、の三名で難なくクリア。
ううむ、あっけない。あっけないぞ!


















いや、ストーリーは続いたんです。

手を携えて、奴良家に帰ってくる魔王様と嫁を、お爺さまが迎えます。
氷麗さんが「リクオ様の活躍がいかにすごかったか」を語っても、お爺さまは冷たいもので、「フン、京都まで行ってなにもつかめず帰ってきたなら、うちの敷居をまたがせんわい」とつれないです。

リクオさんも、お爺さまのそんな厳しさには慣れたものですし、自分がまだまだであるのも自覚はあるのでしょう、気にもせずに、「そんじゃあ、オレはこれから東京に残った組のところ、回ってくるよ」と仰せ。
挨拶周りとは、芸が細かいです、このゲームのストーリー。

そしてリクオさまが行ってしまわれた後、



「おおおお、リクオ、立派になって……!」



むせび無くお爺さま。甘い、甘いよ!!過保護だよ!!
しかもストーリーには出てこなかったですが、こっそり京都まで様子を見に行ってたそうで。
リクオさんはまだまだ、お爺様の掌中の珠。



氷麗さんは「でしたら、もっとリクオ様にお褒めの言葉があってもいいのに」と不満顔ですが、

「いや、獅子は自らの子を千尋の谷に落とすと言うじゃろう。しかし………夕飯はあやつの好物をたんと作ってやれ、雪女」

だそうで。

ちっとも突き落としてません。





奴良家のこういう日常ストーリーは、良いですね。
心がほっこらしてきます。
爺は孫にでれでろに甘ければいいんじゃないかと思います。

若い頃は「しょんべんくせぇ赤子」とか言ってた魔王様が、お年を召されて得られた孫にはでれでろって、かわいいと思うんです。血が通っているって言うんですか。

そんなお爺さま、「おまえたちをみていると、若い頃を思い出すわい。お前の母も強い女じゃった……」と遠い目。
氷麗と雪麗では、どちらが強いだろうか、という話に。

「私だって、強さではお母さまに負けません!……………たぶん」

どこまでも自己評価の低い娘です。

お爺さまは「そうじゃな、ワシの見立てでは……」と、なにやら空想を始められ………



唐突にバトルです。

初代魔王さま(若)がサポートに入った雪麗さんと、三代目魔王さまがサポートに入った氷麗さんでバトルです。
お母さま、「氷麗!リクオさまは、げっとできたの?!」って、核心突かないでください。
問題はそこじゃないんです、むしろ。

リクオさまが氷麗をげっとできてません。

「お義母さん、アンタの娘、鈍感力高いんでなんとかしてください 6rz」

って、そのうち真顔で言われます。



さてその戦いも制し、これでEDかなーと思うわけですが。



あの。私、公式には期待してなかったんですよ、頭ナデナデとか。



それがですよ。



お爺さまと氷麗がお話している間に、挨拶周りを終えたリクオさまが帰っていらっしゃいまして。

「おうなんだ氷麗、まだこんなところに居たのか。毛倡妓が夕飯の支度はじめてたぞ」

………あの。
屋敷の主がお留守のときに、そのお爺さまの相手をずうっとしてるとか、その言葉のかけ方とか。もう嫁だよね。嫁。

「おうリクオ、今は雪麗と雪女と、どちらが強いかという話をしておってのう」
「リクオ様!私、勝っちゃいました!」
「なんだそんなことか」
「そんなこと………!!!(ショック)」



と、ここで一枚絵。

リクオさまが。氷麗さんの頭を。ナデナデしてる。



こここここここれキャプチャーしたい!!!!
壁紙にしたいいいいいいいい!!!!!!!!



「比べるまでもねぇ、お前はオレの唯一無二の部下だ。ジジイのくだらねぇ話につきあって、一喜一憂してんじゃねぇよ。………これからもよろしく頼むぜ、氷麗」



落として上げたあああああああああああ。

なるほど。
お爺さまにとって「珱姫一番、雪麗は二番」だったのでしょうが、リクオさまにとって氷麗さんは、世界に一つだけの六花だということでよろしゅうございましょうか。

ラブオーラを放ち始めた二人、お爺さまの咳払いで我に返ります。

「しかし気をつけろよリクオ。雪女と口吸いすると凍死しかねんぞ。ワシなぞ、何度逃げ回ったか」
「あぁ?口吸い?氷麗、おまえもしたいのか」
「ふええぇぇえぇ?!」

自慢げなお爺さまと、してほしそうなリクオさまと、自分から迫るなんて絶対できないだろう氷麗さん。
大舅と孫息子と孫の嫁の図ですね。

「総大将、リクオさま、どうかその辺で。雪女が溶けて畳の染みになってしまいます」

止めてくれたカラス天狗、良い仕事しております。





いい加減これで終わりかなーと思っていたんですが、エピローグはこれで終わりではありませんでした。

京都を制したのに氷麗さんとのフラグ折れまくりで不完全燃焼だったリクオさま、口吸いもしてもらえなくて、口が3の口になってしまわれたのでしょう。
氷麗さんとのラブイベント補完計画を企てた模様です。





昼の御姿で清十字探偵団の皆を家に招き、自分と皆の仲の良さをアピール→氷麗に焼き餅をやかせる→皆が帰った後で焼き餅を焼いた氷麗を美味しくいただく、という計画でしょうね王道です。
夏休みももうすぐ終わるというのに、ほとんどの皆は宿題が終わってないそうで、巻さんもカナちゃんも、優等生のリクオくんに教えてもらっています。ゆらさんも京都から帰ってきて、この勉強会に参加しています。良い奴、奴良くん、みんなに麦茶をあげたり、問題を教えてあげたり、せわしなくしています。

「こういう日常っていいよね」

と、平和をこよなく愛する魔王さまは仰せです。
氷麗さんも、楽しそうなリクオさまを見てうれしそうです。
焼き餅焼くどころか、友人に囲まれてるリクオさまを見て、姉やモードが発動してそうです。嫉妬どころではありません。リクオさんのあてが外れて「良かったですねリクオさま」で終わっちゃいそうですが、思わぬところから援護射撃が。

「………なあなあ、家長さんと奴良くんて、なんかあるの?」

ゆらさんでした。

ゆらさん的には、きっと、戦友としてリクオさまに信頼されている自信はあるはず。
けれど、戦いの最中、その自分よりも、氷麗さんを信じていた。いやむしろそれ以上に見えたことでしょう。ああ嫁なんだな、と何度となく思ったはずです。ゆらさんはポアっとしてますが、鈍感ではないです。むしろ直感力には優れております。それを説明するだけの語彙だとか、話の組立て方を知らないだけで、それにその足りない部分は補ってあまりある実兄がいますし不要なわけです。
そのゆらさん、この勉強会の中で、カナちゃんがやけにリクオさまに甘えるし、リクオさまも優しくカナちゃんに問題教えてあげてるし、あれ、雪女はええんか奴良くん、それでええんか、となったのでしょう。

勇者としての正義感から、氷麗さんについ。

「家長さんの家に行ったとき、そう言えば家長さん、《リクオくんは私のことが好きだと思う》って言ってたし。………あ、アンタ、なにも知らないんか?そんなら、すまんかったな、この話はしまいや」

これは嫁として気になるフラグですよ。
リクオさまとしては、ゆら、よくやった、的なフラグですよ。



だがしかし。氷麗さんは、わりと、フラグクラッシャーだと思うのです。



「そんなことを気にするなんて、まさか、陰陽師娘、アンタ、リクオさまのこと好きなの?!」



……………嗚呼……………。



勇者さまが折角好意で教えてくれたのに、フラグ折れた。
もちろん勇者ゆら、怒ります。
んなわけあるかいすかぽんたん、ってなもんですよ。
ゆらさんにとっては、リクオさまは戦友。
そこに性別の入る余地はありません。むしろTKGの方が好きなはず。
色気より食い気なゆらさんですもの。



家を継ぐって決めてるからには、婿を取るって決めてるだろうしなあ。
そんじょそこらの中学生と同じ水準の思春期を過ごしているとは思えん。
ゆらの希望としては、「お料理上手ではたらきものでおっとりしてて明るくて、うちが『あー、なんや、アレやアレ』言うたら『コレ』ってわかってくれるような、ひだまりみたいな嫁さんが欲しい」だと思うんですけど。

だって女子の皆様、考えたことありませんか。

『可愛い嫁になる』より、『可愛い嫁が欲しい』と。



氷麗信者としては、ゆらさんが氷麗につっかかるのは、自分の好みだからという牛頭丸レベルだと美味しくもぐもぐできます。
百合ってわけじゃないんですが、思春期少年少女が陥る倒錯世界的な意味で。
マリみてワールドというか、昭和初期の『花物語』に代表される乙女たちの禁断の花園チックな意味で。



さてそのゆらさん、誤解を解こうとあれこれ氷麗さんに言い返しているうちに、喧嘩になってしまいまして、リクオさんがあわててとめるも、

「奴良君は黙っとき!」
「リクオ様は黙っててください!」

………またも、フラグを立て損ねてしまいました。

「………二人とも、強くなりすぎだよ(ため息)」





これで、氷麗さんストーリー、終了でございました。

この後どうなったんだろう。主に夜。
氷麗さんは皆が帰るときにも、ぷりぷりしてたんだろうなあ(ゆらさんに対して)。
あんまりにもぷりぷりしてるから、皆より先に帰った振りして、さっさと賄いに行っちゃったりして、リクオさまとしては帰る皆を見送るよりも氷麗さんが気になるからお見送りもそこそこで、カナちゃんが玄関からでた後に振り返ったら、もう居ないとかするんだろうなあ。失礼だよそれ。失礼だけど、氷麗さんが絡むとなんでもやっちゃうのがあの魔王さまだからなあ。

氷麗さんもぷりぷりしすぎて、なんだか切なくなってきて、せっかく京都でつけた自信もしぼんで、くすん、ってなってるところにまた頭ナデナデしてもらったらいいと思うよ!!



ごちそうさまでした……。










さて、これにて正真正銘、全キャラ一通り終わったから、話はこびに腹かかえて笑って「この話考えた人、偉い!」と思ったゆらストーリーか、「このストーリーの鬼童丸イイ!」とやっぱり腹を抱えて笑った狂骨娘のストーリーにしようかなと思うですが。










全キャラ終了したら、ストーリーモードに初代魔王(若)が追加されたので、どうしようかな………。





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