若菜の一番古い記憶は、大好きな祖母の記憶。

 赤い窓枠の向こう、綺麗に整えられた庭を背景に、一枚の絵のようにおさまっていた祖母が、ゆっくりとこちらに近づいて、若菜と向かい合い、何を思ったのか、若菜の頬に触れたのだ。








 いいや、そのときは、それが祖母だとわかっていなかった。

 若菜にはそれまで、家族など誰もいなかったから。
 飢えた記憶はなく、寒い想いもしたことはないけれど、必要以上に触れられたこともなければ、語りかけられたこともなかった。

 頬を包んだ手はあったかで、若菜は嬉しくなった。
 その手に自分の手を重ねてみると、祖母は驚いた様子で、窓枠の向こうへ逃げてしまった。








 けれどもそれから、祖母は窓枠の向こうに、毎日、姿をあらわすようになった。
 辺りをはばかるように話しかけたり、窓があいているときは、飴玉を一つ二つと差し入れたりしてくれるようになった。
 何を話したのかなど覚えていないけれど、大声で笑ったり叫んだりはしない約束で、唇に指をあてて、しい、とする所作は、若菜にとっては祖母とのいとしい合図だった。

 祖母とはいつも、他に誰もいないときだけ、それも窓のあちらとこちらで会うのが約束だったのに、ある日の夜、若菜が同じ部屋で目覚めると、窓の外に祖母がいた。
 嬉しくなって、祖母に教わったとおりに窓をあけると、以前と同じように手をのばされたものの、今度は両方の腕だったので、たまらなく嬉しくなって応じるように若菜も腕をうんと伸ばした。
 すると、なんと祖母は赤い窓枠の向こうの、若菜にとっては絵の世界へ、若菜を連れ出してしまった。
 これが初めて抱きしめられた記憶なのかどうか、若菜はよくわからない。
 ただとにかく、祖母が「これからおでかけしようね」と言って、まず納屋のようなところで着替えた。



「おでかけ?」



 知らない言葉を聞いたときにしてきたように、若菜が首を傾げ繰り返すと、



「ここではない、どこか遠くへ行くんだよ。遠く、遠くにね」


 と、答えがあった。



 祖母はしきりに、大丈夫だからね、大丈夫だからね、と言って若菜の手を引き、いくつもの駅で降りて、いくつもの電車に乗った。
 ごめんね、ごめんね、と、何度も泣きながら謝られた記憶もある。
 人気の無い、冷たい風が通り過ぎる駅で、電車を待っていたときだったと思う。
 どうして祖母が謝っているのかわからなくて、ただ祖母が泣いているのが悲しくて、祖母が自分にしてくれていたように、若菜は祖母の頭や頬を撫でた。
 泣きながら笑った祖母が、お前は本当にいい子だねと、抱き締めてくれたときの力強さ、あたたかさを、やはりよく、憶えている。

 幼い若菜は、祖母がきっと、あの大きな屋敷から自分を連れ出してしまったことを、謝っているのだと思った。
 でも、別にそれは、苦しくもなんともないことだった。
 確かにあの大きな屋敷では、寒さに凍えることもなかった。
 かわりに、祖母が両手で両手を包んで、はあと息をはきかけ擦ってくれるあたたかさを、知らなかった。
 確かにあの大きな屋敷では、腹など鳴らせたことはない。
 かわりに、腹がへったときにすする湯気の立つ蕎麦の美味さなど、知らなかった。

 電車で大きな街も通ったし、どこまでも広がる青々とした田圃を、窓枠に顎を乗せて飽きずに見つめもした。
 それが一日だったのか、それとも何日か続いた旅だったのか、あるいは本当は覚えていないだけでいくらかあちこちの街で暮らした上で、あちこちを転々としていたものなのか、若菜にはわからない。

 気づけば若菜の記憶の中、祖母は尼になっていて、毎日毎日、欠かさずに祈りを捧げていた。








 後々、祖母にあの赤い窓枠の部屋はどこだったのと尋ねると、祖母は少し驚いた様子で、「お前はずいぶん小さかったのに、よく覚えているもんだねぇ」と、感心したように言って、頭を撫でてくれた。
 たくさん誉められて嬉しかったので、若菜は祖母が答えをはぐらかしたのを、気づかないふりをした。
 それほど真剣に、知りたい話でもなかったので。








 こんな事を、どうして今になって、若菜が思い出しているのか。
 理由は単純だ
 祖母が一枚の絵のようにおさまっていた窓枠が、目の前にある。

 ああ、あれは、この場所だったんだ。

 それを低い場所から。
 畳の上に敷かれた布団の上から、若菜はぼんやり、見つめている。

 怠けているわけではない。
 常に目の前はぼんやりしていて、頭は思考を拒否している。
 この部屋に戻ってきて以来、定期的に与えられる薬のためだ。

 意識をゆるめれば、途端に睡魔が襲ってくる。

 一度の瞬きのつもりが、真昼であったのが次には闇夜に変わっている。
 薄絹のような雲の向こうで、薄ぼんやり、月が光っていた。
 かと思えば次には真昼、雨が降っている。
 さらには次には、鶯が窓枠の向こう、散りかけた、梅の木にとまって鳴いていた。

 何度瞬きをしても、つまりどうやら何度眠って目覚めても、若菜の腹は減らないし、用を足したいという気も起こらない。
 木石のように動けぬ、しかも心すら凍ったように麻痺してしまった若菜を置いて、世界はまるで、万華鏡のようだった。

 体のあちこちが管で繋がれ、彼女自身が知らぬ間にそれ等の手入れをしたり、体を清めたりする者があるらしく、着物はいつもよい匂いをさせていた。
 見知らぬ誰かに肌を晒し、恥部すら洗われ、世話をされているらしい。
 だと言うのに、今の若菜はそこまで考えがいたらず、ただただ、目の前の一枚の絵が目まぐるしく変わっていくのを、眺めているのだった。

 そう、彼女にとって、世界とは、この赤い窓枠の中におさまるものだった。
 窓枠は妖しの朱し鳥居に似た色で。
 封じているのか奉じているのか。
 ともかくあちらとこちらは違う場所。

 あの赤い窓枠よりこちらへは、絵の中の者どもは手を伸ばせない。

 そうとも、真昼に木陰で息を潜めていた、足長蜘蛛。
 夜に薄雲から分かれて、興味半分にこちらをのぞき込んでくる、ざんばら髪の女の顔をした、大きな蜻蛉。
 若菜の目に映る、奇異な化外どもは、この窓枠の中に手を伸ばそうとするとばちりと弾かれ、せっかくのご馳走が目の前にあるのに手の届かぬのを憤り、呪詛をはきながらやがて諦めて、また遠ざかっていくのが常だった。
 ここは安全な場所、若菜を育てるためだけの場所。
 彼女を害しようと思うものは、何人たりとも足を踏み入れられない。
 彼女をたぶらかそうとする者があったとしても、ただの人の娘ならいざ知らず、どうして木や石が、こっちへ来て一緒に遊ぼうよ、などと言う甘言に惑わされるだろう。

 若菜は、からっぽだった。
 涙はなく、かわりにあの陽だまりのような笑みもない。
 ただひたすら、からっぽだった。

 赤い窓枠の向こう、あの日、祖母が手を差し入れて世界の風を運んでくる前と、同様に。








「………やだ、目が開いた」
「薬と術は効いておるはず。聞こえていても、理解などしてはおらん。風が吹けば枝が揺れるのと同じ、ただの条件反射よ」
「そう、見えていても、何も感じてはいないさ」
「にしても、ちょっと、哀れなもんだね」
「これ、滅多な事は考えるんじゃないよ。こうしないと、この町全体が危ないんだから。わきまえなさい」
「わかってる。私にだって、この町に家族があるんだ。大奥様のように、何もかも捨ててってわけには、いかないさ」

 何度めかのまばたきの後、若菜は自分の身体や髪を拭いている女たちを見た。
 とは言え、彼等の顔も言葉も、見えてはいるし聞こえてはいるのだが、全てが若菜を通り過ぎていくだけのもの。
 窓枠の向こうかこちらか違いはあっても、万華鏡のように目まぐるしく変わる、世界のほんの一つの表情に過ぎないのだった。

「薬と術、効いてるんだよね?」
「ああ。間違いなく」
「手加減はするんじゃない。大奥様の例がある。私とて手加減をしていたつもりはない、それなのに、いつの間にか言葉を覚え、笑うようになり泣くようになり、要らぬものばかり備えてしまった」
「ここへ戻ってきてから、髪、少し伸びましたね」
「まだ足りぬ。本当なら、生まれて一度も切ってはならない決まりだ」
「外の世を知り過ぎたんじゃないでしょうか。本当にこれで大丈夫なんですか?」
「仕方がないだろう、他に、徴の在るのは現れないんだから」

 心の表層を滑り落ちるだけの女たちの言葉の中に、祖母の気配を感じたとき、若菜はほんの少しだけ、つくんと胸が痛んだ。
 からっぽのはずの胸の中を、つくん、つくんと、針で突く小人がいるらしい。
 祖母が読み聞かせてくれた昔話に、親指ほどの小さな少年が、大きな鬼の腹の中で、針の件で大暴れしたものがあった。きっとあの小さな少年が、自分の胸を突いているのだ、そう思った。



 私は鬼じゃないよ、一寸法師さん。
 だからそんな風に、胸をズキズキと突かないでちょうだい。



 痛みに耐えかねて願い、力の入らぬ唇をふるわせるのだが、そこまでだ。



 たすけて、たすけて。
 私は鬼なんかじゃないよ、だから。
 ねえお願い、誰か、たすけて。



 小さな所作になど気づかず、やがて、若菜の世話をしていた女たちも、部屋を去ってしまった。
 床ずれをしては困るし、筋肉が萎えては見栄えも悪いから、と言って、窓辺の椅子に、着飾らせた彼女を座らせて。
 温室の花を世話するような丁寧な、そして機械的な手つきだった。



「このまま術と薬さえ切らさなければ、大丈夫だ」



 彼女等の去り際、年嵩の女の声が、若菜の耳に滑り込んでくる。



「摘まれる若菜に不要なものは、全部追い出せる。人間じみたものは、何もかも」



 つくん。つくん。
 胸の痛みが激しくなる。



 私は鬼なんかじゃないよ。鬼なんかじゃないよ。
 どうして、私、人でいちゃだめなの?



「所詮、生まれが違うんだから」



 ただ、それだけ?



 ぼんやり、空色を映す若菜の目から、涙一粒。
 誰に見つけられることもないまま、落ちて、消えるかと、思われた。



 けれど、涙が溢れこぼれ落ちる、その前に。
 絹の着物と金銀珠玉に飾られただけの、物言わぬ傀儡へ。
 赤い窓枠におさめられた一枚の絵、その梅の木の影から、ふらり、とあらわれた一つの影があった。

 これが、ゆらりゆらりと近づいてきて、祖母がこの赤い窓枠から若菜を連れ出したそのときのように、外から眺めてくるのだ。

 手甲脚絆の旅姿の、少年のように見えた。
 長く伸ばして一くくりにした髪も瞳も、黒漆のように艶やかで、疲れた様子などまるで無い。
 なのに、こちらをひたと見つめる瞳だけは、長い長い旅をしてきたかのように、年輪を刻んでいる。

 姿は若菜よりほんの少し、年上なだけなのに、目だけは遠く遥かな時を旅してきたかのように、誰より穏やかで、誰より哀しそうで、つくんと、また胸が痛んだ。
 朦朧とした意識の向こう、あの人が、これと同じ目をしていたのを、思い出したからだ。

 その少年は、若菜の耳に、あのしっとりとした優しい声で、語りかける。





「なんだ、まだ泣いてるのか、若菜。いつもの陽だまりは、どうしたい。
 いやでも、今はよしとしておこうか。おかげさんでおれの手でそいつを、払ってやれる。
 いくらか格好もつくってモンだ」





 赤い朱い紅い、妖しのものを拒む窓枠の向こうから、ついと腕を伸ばした少年は、何でもないことのように窓枠からこちらへ腕をさしのべ、瞬時、なんと言うことだろうか、彼の腕を覆っていた着物が、次は腕の皮膚が、肉が、炎に焼かれたかのようにはがれ、こそげ落ちていくのだ。
 若菜はそれでこの少年もまた、人でないもの、窓の向こうから若菜を狙おうとしては渋々諦めて去っていくあれ等と、同じ類のものなのだと、わかった。





 いいや、あれ等と同じで、あれ等とは違う。
 何故なら、あれ等は若菜を喰らうために手をのばし、痛い想いをするが早いかすぐに踵を諦め若菜を忘れてしまったのに、この少年はそんな痛みなど無いかのように、表情一つ変えず、ただ若菜の目元から、零れ落ちる間際の涙を、白くかさかさに乾いた骨の指で、優しく、優しく、払ってみせたのだから。





 そうして、言うのだ。
 骨だけになった片腕を、なんでもないことのようにまた窓枠の向こうへゆっくりと戻し、まるでお転婆な妹を叱るように、腰に当てて。

「お前がこの窓枠の中で、本当の父ちゃんとやらのお屋敷で、幸せになって笑ってるんだったら、おれだって黙って消えたろうさ。けどお前、全然幸せそうには見えねぇぞ。なのに何だ、屋敷の奴等の話を聞いた限りじゃ、お前にゃ生まれながらの許婚がおりますだぁ?
 納得できねぇ、できねぇぞ、若菜。そんな、顔も姿も見たことのない奴に嫁ぐために、そこでじいっと座ってるつもりかい?」

 つくん。つくん。胸が痛む。

 ううん、ううん、違う。違うよ。

 お父さんと、話をしたいと思ったの。
 どうしてあんな風に乱暴に捜さなくちゃならなかったのか、ちゃんと理由を訊きたいと思ったの。
 会わせてくださいって、お願いしたの。
 薬や術で封じられる前に、ちゃんと、引っ叩いたり、噛み付いたり、暴れたりもしたよ。

 けど、ダメだったの。
 お父さん、会ってくれなかった。顔も見せてくれなかった。
 でも理由は、ここに来るひとたちが、話してた。

 違うんだって。

 最初から、人じゃなかったんだって。

 人が、自分たちのために、神様にお供えするものなんだって。

 そうして、お願いするんだって。

 そうすると、土地が栄えるんだって。
 一族に加護があるんだって。
 …………そうしないと、今まで贔屓してもらった分だけ、災いがあるんだって。

「へえ。それで、納得したのかい?」

 驚いたことに、答えがある。
 若菜が必死で力を振り絞ろうと、唇がぴくりと震えるだけなのに、赤い窓枠の向こうの彼は、難なく若菜の声を、聞き取ってしまうらしい。
 どこかの枝で戯れる小鳥たちが、陽気な声を響かせるほかには、まるで静寂だけが支配するその場所で、旅装束の少年は、じいと声なき声に、耳を傾けているらしい。



 二人はわかっていたろうか。



 赤い窓枠を挟んで、あちらと、こちら。



 旅装束の少年は、漆のように艶やかな色気と、少年の健康美を併せ持った稀有な美貌の持ち主。
 一見それだけだが、しかしこれが絶対に人であるはずがない。
 昔語りから抜け出てきたような着物姿の片腕は、だらりと垂れ下がり、これが白く焼けた骨である。
 肩口のところから、枯れ木のような骨と化してしまっているのに、顔色一つ変えない。
 これが人であるものか、人がこのように美しくあれるものか。

 赤い窓枠の中では、重苦しい枷のように、金銀の鎖で髪や身を飾られた、十二単の少女がある。
 榛色の瞳は濁り、力の入らぬ唇の端から、白痴のように透明な細い糸が顎へ糸を引いている。
 まばたきすらせず、じいと、窓枠の外の少年を見つめて、時折重くなりそうな瞼を叱咤して、また目を開く。
 こちらは人でありながら、同じ人に、人に非ずと定められた。
 心など無くてよい、言葉など操らずともよいと、与えられる前から全て奪われている有様だった。

 この二人が、あちらと、こちら。
 向かい合っている様こそが、まるで一枚の絵のような奇跡だったこと。
 二人は、わかっていたろうか。結ばれた縁、まるで奇跡のようだったこと。



 やがて、



「 ――― そうだよな。納得なんて、できねぇよな。ああ、当然さ。その答え、聞けて良かった」



 動かない少女の唇から、苦も無く、少年は声を聞き分けた。



「お前は、供物なんぞじゃねぇ。ましてや、摘まれるだけの野草なんかであるはずがねぇ。若菜って名前の、女の子だよ。
 だったらわかるよな、若菜?その二本の足は、そこに根を生やすためのモンじゃねぇ」



 そう言って、骨ばかりになってしまった片手を、今度は赤い窓枠のぎりぎりのところまで、差し伸べる。



「歩いて、先へ進むためのモンだろ?」



 するとどうだ、紗で覆われていた若菜の瞳に、力強い光が明滅する。
 忘れていた両脚に力を込めて、立ち上がろうとし、転んだ。
 それでよかった。
 前のめりに、ころりと転がった体は、その拍子に窓枠を越え、少年の腕に、抱かれていたから。

 風が頬を撫でた。少し伸びた髪が、さわりとなびいて、若菜は外の眩しさに、目を細めた。
 これまで居た温室にはなかった、少年の汗のにおいがした。
 頬を寄せた首元からは、なんだか懐かしく感じる、あのひとの、においがした。








 半時もしないうちに、若菜の様子を見に部屋を訪れた女が一人、誰も居ない部屋に愕然とする。
 枠を紅く塗った窓は、鍵をあけた様子もなければ、もちろん割った様子も無い。
 人が出入りする戸は、厳重に外から鍵がかかったままだった。

 天井裏、床下、家人を皆巻き込んで捜すが、見つからない。
 愕然、呆然、不安、自失、狂乱、それ等はやがて、過疎の町中を巻き込んだ山狩りへと、人々を駆り立てた。


<2へ続く>






アトガキ
若菜ちゃんの謎、解明編。
書きたかったところ → 若菜ちゃんの涙を拭うためだけに、結界の中に手ぇ突っ込んで平然としてる鯉伴さん。
→あと、声の出ない若菜ちゃん。千代ちゃんと対な感じで。けど、千代ちゃんよりよほど活きがいいっスよ。
鯉伴さんのチート回復能力は本体にあるので、現在の彼は魔王Lv.1だと思って下さい。
いやでも、それぐらいして当然ですよ。だって二代目さえいなければ、若菜ちゃんは男の子のふりして十三歳になれたはずだもん。

ところで木公が考えてる若菜ちゃんの後妻さんとしての歩みは、
12歳:「出会い」「縁紡ぎ」「抄録1〜3」「船遊び」「夏の日」、そして今回の「吾不知足(満足なんかしない)」。
13歳:結婚前提のお付き合い開始。若菜ちゃんが18歳になったら祝言の予定。
15歳:二代目が耐えられなくなり始める。
16歳:祝言。←三年前にたてた予定は笑うところ。二代目が耐えられなくなった。
17歳:蜜月中。甘ったれ二代目が本領発揮。
18歳:三代目誕生。「夢、十夜」へ繋がる。
……というもので、この間に色々とまあ、甘酸っぱいことやってりゃいいと思うんです。
これで十年間、鯉若カップルは連れ添ったことに。

本誌が若菜ちゃん祭りで嬉しすぎる。「奴良鯉伴の嫁」が乙女ちゃんなら、「奴良鯉伴の幼妻」でカバー裏お願いしますよ椎橋先生。ろりはん!ろりはん!
※木公は二代目を愛してます。