ぱたぱたぱた。雨が降る。

 ぱたぱたぱた。降り続く。

 天を仰ぐ。

 世界は暗い。どこまでも暗い。
 暗雲垂れこめ、ろくに先が見えぬ。

 ぱたぱたぱた。足音のように。

 ぱたぱたぱた。雨が降る。





 夢だな、と、しろがねの明王は判じた。
 湿った墓場の臭気が鼻をつき、目の前には、伏目山の御堂があった。
 己の足でここへ来た覚えは無い、ならばこれは夢で、気を失うようにして眠りについた己の魂が隙だらけであるのを良いことに、良からぬ者が己の魂をここに呼び寄せたのであろうと想像がつく。
 降り続く雨に、足場は沼のようにぬかるんでいる。
 夢であるのはわかるのだが、目覚めようとしても果たしてどこに夢の切れ端があることやら、目の前にある黒い怨嗟の念を帯のように幾重にも集め御堂の様子も、冷たい雨が全身を打つ感触も、ぱたりぱたりと雨が足音のように辺りの土に跳ねる音も、振り返れば誰かがそこに居るような気がする、そんな気配もまるで現実のもののようで、一度そう感じてしまうと、さらにこの夢の深くへ堕ちてしまうのだった。

 狐の夢、紅い夢ばかり見ていたから、久方ぶりに違う夢だと思えば物珍しい。
 さしたる危機感も持たずにいたのは、この夢に己を招いた者どもに、薄々心当たりがついていたからだ。

 心当たりは現実のものとなった。
 否。
 そうではないのかと考えたからこそ、この夢にその者どもが招かれたのかもしれないが、雨が跳ねた土が、まさしく沼のように柔らかな水面と化したかと思えば、幾本も幾本も、にゅるりと人の腕が突き出て、あるいは、ぽこりぽこりと人の顔が現れ出でて、己の四方を囲んだ。

 それはかつて、ここで花の霞が見せた幻に囚われ、己の罪悪感に溺れて命を落とした咎人どもだった。

 死を受け入れられぬのか、あるいは死に受け入れられぬのか。
 救いを求めることさえ忘れて迷い漂う魂が、己こそが浮かび上がろうと欲して、ただ一人沼に沈まず水面の上に立つ明王の足に、着物の裾に、手を伸ばし、噛み付き、群がり、しかし己等を絡め取る沼が決して己等を放さぬと知ると、絶望の淵から今度は、お前も沈め、我等とともに沈み、永劫を沼の底に足枷で繋がれて、こうしてもがき続けるが良いと、口汚く罵るのだった。

「何が明王だ。何が陰陽師だ。何が京都を守るだ。人を守るだ。なんで俺を守ってくれないんだ」
「悪いのはあたしじゃないわ!あいつよ!あいつが!」
「人殺し!人殺し!人殺し!」
「へへへへへ、お前もこっちへ来いよ。居心地いいぜぇ……へへへへへ」
「人を守るやつが、人を殺していいのかよ」
「はぁ、謝るゥ?!世の中が悪いんだ、悪いのは俺じゃねぇ!」
「金だ。金をくれ。金があれば助かるんだ。金を沼の底に敷き詰めて、浮かび上がるんだ」
「お前だって悪いことをするだろ。ちょっとくらい悪いことをするだろ」

 いじけた呪詛、逆恨み、晴れぬ修羅どもの怨念。

「 ――― そうだな、ここしばらく、お前等に構っていられなかったか。忘れたわけではないんだが、すまないことをした」

 明王の足首に食い込む亡者の爪。
 溺れるのを恐れ、泥を恐れ、死して尚も死を恐れる彼等の狂気を宥めるがため、毎日この御堂を一人訪れて経を上げるのが日課だったが、羽衣狐が螺旋の封印を破って以降、関東関西大抗争が激化し、それからは明王もまた花霞一家を率いて妖どもの争いに身を投じたため、ここを訪れる暇が無かったのだ。





 ぱたぱたぱた。雨が降る。
 ぱたぱたぱた。暗い世界を。
 ぱたぱたぱた。照らすもの無いままに、雨が降る。

 明王は印を組み、真言を紡ぐが ――― 夢の中ですら、傷は深い。

 けほり。咳をした。
 膝をついた。

 亡者どもは、他人の傷など知ったことではない。
 まして、唯一己等に明るい兆しをもたらす明王のものとなれば、尚更に知ったことではない。

 胸を裂くような痛みも、苦しみも、夢の中ではただ一人、彼だけのものだ。

 ここには誰もいない。亡者どものほかには、誰も。

 狐の夢では己を痛めつける狐どもしかいなかったように、夢の中へ忍び入って来る者どもと対峙するのは、我が身のみだ。
 いかなる護法どもとて、彼の側に侍ることはかなわない。





 水面に近くなった明王に、亡者どもはさらに群がり、言葉にならぬ言葉を、声というより獣のような唸りをあげて手を伸ばし、中には狂気のまま、腕を掴んで噛みつき喰らい出すものまである始末。





 ぱたり、ぱたり、ぱたり。
 雨は降り続き、水を吸った着物は重い枷のよう。

 少し疲れたなと、明王は ――― リクオは思った。

 すべて己で望んだことだ。
 狐を己の内側に呼び込むことも、九十九の生き胆を抉って明王の道を選んだことも。
 すべて、己で選んで自ら望んだ願いであった。
 これを願い望んで以来、眠りとは彼にとって疲れを癒すものではなく、現とは別の場所で別の相手と戦うことと同義になったが、今は少し疲れたな、休みたいなと、夢の中ですら重い体を引きずりながら、思った。





「沈んでしまえば、楽だぜ、明王さんよ」





 亡者の一人が、ぷかり、脂ぎった顔だけを水面に浮かばせて、にたりと笑った。
 その男の生き胆を何故抉ったか、リクオは覚えていた。
 子を子とも思わぬ親。己の娘を男に売り金を得て酒を飲み女を抱き。
 娘が孕んだ赤子を腹を蹴って殺し川に投げ捨て。
 警察が動いた。娘は父への恐怖から何も話せず、お咎めは無かった。
 証拠は無かった。
 捨てられた赤子は無縁仏になった。
 この男はその夜からまた昨日までと同じ生活を続け。

 その夜、明王が枕元に立ち ――― 三日後、男は《神隠し》に合った。

 その男が言う。沈んでしまえば楽だ、ここは居心地がいいと。
 他の亡者どもが沈まぬようにもがき苦しみ明王に腕を伸ばすのに、男は水面に顔だけ出して、光を全く帯びぬ黒い暗い瞳をこちらへ向けて、けたけたけたと笑うのだ。





「案外ここは居心地がいいんだよ。なぁんにも、考えなくていいもんなぁ。なぁんにも。
 そのうち、溶けて消えてなくなるんじゃねぇかってくらいさ。ひひひ、それもいいかもなぁ。
 どうせ生きてたって、ろくな事ねぇだろう。生きてる限り、戦って戦って戦って、勝てるうちはいいがよ、負けたら終わりさ。負けたらもうそっからは、何もねぇんだ。何も。奪われて終わりさ。全部無くして終わりさ。そいつらみてぇに、あんたに群がって何とか助けてもらおうって奴等はさ、ほら、俺みてぇな奴等に勝って這い上がろうとしてるけど、わかってねぇよな。助けてもらった先で、浮かび上がった先では、さらに上へ、上へって、競争が待ってるってのにさ。競争ばっかりして、勝負ばっかりして、んで、負け犬になって、また落っこちてくるってのにさ。
 どうせ堕ちるんだ、最初っから、沈んでりゃ、いいんだよ。
 どんどん、底まで、沈めばいいんだよ。どん底まで。どん底まで。
 そうすりゃ、楽だぜ」





 ――― とぷん。
 言いたいことだけ言い放ち、男は、再び沈んだ。





 手を伸ばし、その男を掴みあげようとしたが、間に合わず。





 ぱたぱたぱた。雨が降る。

 ぱたぱたぱた。降り続く。

 天を仰ぐ。

 世界は暗い。どこまでも暗い。
 暗雲垂れこめ、ろくに先が見えぬ。

 ぱたぱたぱた。足音のように。

 ぱたぱたぱた。雨が降る。





 狐に喰われ、亡者に欲され、夢の中は一時も安らぎがない。















 これが、無明なんだ。明かりを、見つけてごらん、花霞リクオ。















「 ―――― 明かりって、なんだ。それって、どこにあるんだ」















 ぱたぱたぱた。雨が降る。

 ぱたぱたぱた。降り続く。

 足音のようだ。
 誰も、来るはずが無いのに。
 ここには、己と、己の魂を欲する者どもしか、いないのに。

 ぱたぱたぱた。ぱたぱたぱた。















「ああ、やっと見つけた!こんな所までほっつき歩くなんて!」
「 ――― え?」
「アンタ、私に黙って離れちゃ、駄目じゃないの!」

 ぱたぱたぱた、と、足音が。

 駆け寄ってきて、すぐ側で、止まった。

 目の前の暗い闇が、雨が、足元で蠢いていた亡者どもの沼地が、同時にことごとく凍り付き、凍りついた水面を、氷雪が覆った。
 一瞬にして、そこは氷雪の野原と化した。

 降り続いていた雨は、ふわり、ふわり、ふわり、綿の花のような雪の花弁になって。

 顔を上げると、すぐ目の前に、拗ねたように頬を膨らませて目じりを吊り上げた、美しい女が一人。
 雪原から抜け出てきたような氷の身にある色と言えば、絹糸の髪は黒、瞳は満月色。

「つらら?どうして、ここに?」
「どうしてはこっちの台詞よ。駄目でしょ、勝手にふらふら離れちゃ。んもう」

 わけがわからぬまま手を引かれて二三歩も歩けば、もうそこは伏目屋敷の己の部屋で、雪女は眠そうに欠伸を袖に隠すと、敷いてあった布団にリクオを誘い、何やらわからず戸惑って体を硬くして目を瞬かせている彼の側に、幼子にするように侍ってくるのだ。
 寝巻き姿のしどけない、やわらかな感触が頬に当たるのが、夢だというのにやけに生々しい。

「 ――― これ、夢か?なんつー煩悩にまみれた夢だ」
「何をぶつぶつ言ってんのよ。探すの大変なんだから、魂だけでふらふら出歩かないでよね。あんまり遠くに行かれると、護れなくなるじゃない。いいこと、弱ってるのに、売られた喧嘩をほいほい買うんじゃありません」
「夢のくせに何かつららっぽい」

 なんでどうしてこういう展開になった、この夢。
 慌てて女の腕から逃れようとするも、夢だからなのか、己が渾身の力を込めようとも、女の細腕から逃れられず、むしろ雪女の方が暴れる守子を逃さんとする力の方が勝って、余計に腕の中へ深く招かれてしまった。

「そうよ、夢よ。一番魂が無防備になるんだから、気をつけることね。あんな暗い場所にいちゃ、駄目よ。心が風邪を引いちゃうでしょ。もういいから、お休みなさいな、可愛い子」

 そうだ、かつて己は、この女の守子だった。
 そう思った途端、夢というのは便利なもので、とっくに元服を済ませたはずの己の体は、すっぽりと雪女の腕の中におさまる程度の幼子のものと化した。
 いや、自分はもうとっくに大人の男の体を持っているではないか、魂の方だって疲れきっているとは言え、こんな姿で女の腕に甘えるような年でもあるまいにと思い直すのだが、魂が疲れきっているとき、その姿は幼く定まるものらしく、どれだけ己の姿よ戻れと念じても願っても戻らない。

 くすくすくす。
 困ったように眉を寄せていると、己を腕の中の《虜》にした雪女が、からかうような笑い声を降らしてきた。

「小さくなっちゃって、かーわいい。食べちゃいたい」
「からかうなよっ、これわ、なにかのまちがいでっ、なにかのひょうしにっ」
「こら、いい子だから暴れないの」
「ちょ、むねが、つら、たのむから、いっかいはなせ、はなせったら」
「《虜》の分際でその口の利き方は何」
「おねがいしますはなしてください」
「いや」
「 ―――― 〜〜〜ッ」
「はなしたら、またどこか遠くに行っちゃうでしょ。そんな弱った魂じゃ、それこそ悪い妖や亡者どもにぺろりと食べられちゃいますよ。お願いだから、力を抜いて。大丈夫、取って喰いやしないわよ。守ってあげたいだけ」

 おそる、おそる。

 女の腕の中で体の力を抜くと、雪女もまた、幼い明王を抱き寄せる力を緩めたので、薄絹一枚を隔てた女の胸に顔を埋める困った事態からは逃れられた。
 ほっと、息をつくと、途端に眠気が襲ってくる。
 今度こそ、体も心も癒すためだけの眠りに、間違いなさそうだった。

 ところが、そうなると少し、勿体無い。
 折角こんなにいい夢を見ているのに。
 ところどころ、己のものとは認めたくないような煩悩が紛れ込んでいるとは言え、もう一度会いたいと十年焦がれ続けた女の姿を、今、夢に見ているのに、夢から逃れれば今度はいつ、この女の姿を目にできるかわからないのに。

「いい子ね。このままもう少し、お眠りなさいな」
「でも……」
「言うことききなさい。体だけじゃなく、魂にも心にも、眠りは必要なんだから。
 またふらふら出歩いたら、氷付けにしちゃいますからね、大人しく眠るのよ」
「けど……」
「『でも』も『けど』もないの」
「………だって。これ、ゆめなんだろ。ゆめからさめたら、きっとつららは、もうぬらぐみにかえってていないんだろ。
 もったいないよ。オレ、もっとつららをみていたい」
「あら。見てるだけなんて、私は嫌よ。触れたいし、もっと色々、現の方で話したいし。そうよ、あの凛子って女のこととか、バーの猫又たちのこととか、色々、話してもらわなくちゃならないし。それに、さっさと傷を癒してもらわないと、困るじゃない。いつまでも朝方になったら凍りついちゃうなんて、一緒に朝寝する度に寂しいじゃない」
「 ――― これ、オレのゆめじゃないのか?」
「さあ。知りたかったら、たくさん眠って、傷を癒して ――― 目覚めて下さいな、リクオ様」

 もう、足音はしない。
 開け放った戸の外には、ふわり、ふわりと綿毛のように柔らかな雪が舞うばかり。

 美しく優しく冷徹な雪景色がどこまでも続いている。
 この屋敷は、深い雪の《畏》で覆われており、先ほどまで感じていた、己を頼って手を伸ばしてくる彷徨える魂の気配も、仔狐どもの気配も、まるで感じなかった。
 この雪では、紛れ込む者があったとしても、たちまち凍りつき雪の下へ沈んでしまうだろう。

 そんなに寒そうな外とは裏腹、雪女の腕の中は何故かあたたかく、心地よく、向けられる笑みは悪戯っぽくも優しい。
 やがて、こんな風に幼い姿にさせられて、他に誰の魂の気配もしない夢ならば良いかと、リクオは自ら雪女の側にぴったりとくっつき、今度こそ癒すためだけの眠りに落ちていく。

「おやすみなさい、リクオさま。次は良い夢をみられますように」
「……こんども、つららが、いるゆめがいい」

 居なくなったひとが居る夢は、目覚めれば哀しいだけ。
 戯れに他の者を夢に呼べば、己の悪夢に引きずり込むかもしれず、いたずらに心を疲れさせるだけ。
 けれどこうした夢ならば、雪に閉ざされた優しい夢ならば、何度見てもいいかもしれない。

 意識を手放す直前にこう応え、さらに瞼の向こうに白く輝く恋するひとを感じながら夢の中で目を閉じたので、リクオは次に意識が浮上したとき、にわかにはそれが現であるとは、信じられなかった。















「 ―――― 明かり、見つけた」















 呟く。

 目の前にあったのは、意識を手放す前、夢の中で見ていたのと同じ光景。
 すなわち、己を腕の中に閉じ込める、たおやかな雪娘の顔だった。
 彼女を守れたと思えば心安らぎ、彼女がどこかで生きていると知っている、その幸福が何より嬉しい。
 明かりだ、と思った。

 己にとっての明かりは、この娘だ。
 これはあの夢の続きだろうか。
 それなら、偶然も時には気の利いた戯れをするものだ。

 まだ深い眠りと現を行ったり来たりしていたリクオの耳に、しかし、声を抑えてこそこそと内緒話の声が届いた。

「……どう?」
「くっついて寝てるよ」
「……くっつくって、どんな感じさ」
「んと、大将がお嫁さんに、ぎゅーってされてる」
「おおぉ」
「んと、大将もお嫁さんを、ぎゅーってしてる」
「おおおぉ」

 聞き覚えのある声である。
 伏目屋敷の小物たちのものに、違いない。

 ひくり。リクオの頬が引きつった。

 これは。夢ではないのか。

 冷水を浴びたように目が冴え、己の身を雪女から引っぺがそうとするが、すうすうと眠っていた雪女が気配に気づくや、その目尻が吊り上がって唇が尖った。

「んもう。ふらふらと出歩くんじゃありませんって、言ったでしょ」
「え、ええッ?!で、でもそれは夢で」
「そうよ。夢で言ったじゃない。あっちでもこっちでも言わせないの。もー、手がかかる子だこと」

 と、己の胸元を引っつかみ、一つの布団の中に引き戻そうとする女に、この屋敷の御大将は慌てふためき、

「あ、あのなつらら、『男女七歳にして席同じくせず』って言ってな」
「知らないわよ、人間の話でしょ、そんなの。私、さっき眠ったばかりなの。もう少し寝させて下さいな」
「ちょ、つら、胸、胸がッ」
「……お、おい!中はどうなってる!」
「大将がお嫁さんを押し倒した」
「おおおおぉぉ」
「つか、お嫁さんが大将を引き倒した?」
「ぐっじょぶ!」

 ついこの前氷付けにされたというのに懲りずに小さく襖を開けてこちらを伺っていた仔狸や仔猿たち、今度は襖の隙間から放たれた花吹雪の青白い炎に頭のてっぺんを焦がされ、あちちあちちと慌てふためいた。

「てめー等!遊んでねぇで、オヤジさん呼んでこい!玉章は呼ぶんじゃねぇぞ!何言われるかわかったもんじゃねぇッ!」





















母を失い 羽衣狐を討ち果たし 手に入れた安寧
闇の中をもがくばかりで 己の光を知らなかった若き明王に
導くように何者かの声が言う


明かりを、みつけてごらん


示された闇の中に 見つけた明かりは無垢に白き雪の花


声の主が何者であるのか
声の主が警戒する者が誰であるのか
奴良組の内応者 関東に広がる暗雲の操り主は 誰であるのか

数多の障りはこれからのこととして
伏目明王が嫁取りをしたという噂がたったのはこのときからという話
当人の慌てふためいた否定や もう片方の当人の可愛い悋気はさておき

京都守護職花霞一家 御大将の京都での十年の過去語り


まずは ここまで















...三千世界の鴉を殺せ...

<過去語り編・了>