夢、十夜<20101104-20110223>
此の世はまさしく、夢のよう。地獄にもなれば、浄土にもなる。


【目次】
一夜1   
  ...花のお江戸は賑やかしきり。夢のように現れた、奴良組の和子さまの守役、名をリクオと言う。

二夜
  ...リクオが探す夢の六花、現れぬまま、和子さまは三つにおなりである。

三夜1 
  ...和子さまは五つの生意気盛り。あやしげな沼の底に、リクオの六花は咲いているのか。

四夜
  ...まだ少し、子供でいましょう、私たち。

五夜1    
  ...鯉伴さま、七つ。あやしの事件を調べては、リクオと二人、夜を駆ける。

六夜1    
  ...十になった鯉伴さま、もうすっかり、昼姿ではリクオに並んでしまった。

七夜
  ...夢の果てで、若君を待つ雪女、往けるのならば煉獄にでも、この身を捧げましょうに。

八夜1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
  ...江戸を離れた鯉伴とリクオ、放り込まれたのは奴良組のシマの外、見世物小屋の里。鯉伴、元服の年。

九夜1  
  ...長かったようで、目覚めれば、夢の岸は遠い彼方。

十夜
  ...まさしく、浮世は夢のよう。